10年ぶりに、元彼に会った話を書いてみる

別れてから4年もの年月の間忘れられなかった相手だった。

会えて、よかった。
やっと心の整理がついた。
未だに酔っ払ったり、満月が近づくと、思い出してしまうような相手だったから。

今思えば、思い出がとても美しいものであり、どこか、幻想で作り上げた相手に恋をしていたように思う。

彼は、当時とあまり変わっていなかった。
大好きだったところも、そのままだったけれど、胸のときめきを感じなかったのは、きっと自分が変わったのだと思う。

そして、自分の変化をはっきりと感じたのは、冷静に、彼という人間を理解しようとしたことだ。付き合っていた当時にはしなかった行為だった。

わたしは、後悔している。
どうして一番近くにいたときに、気がつかなかったのだろう、一人で生きることで精一杯な彼を。

その彼にすがり、欲しがった。
一方的な想いを、押し付け、想いを受け取ってもらえないことを悲しむことしか出来なかった。それだけ必死だった、未熟だった。

いつもそうなんだ、気持ちを押し付けるばかりで、相手を見ていない。思いやり、配慮、想像力に欠ける。

きっと過去で足を止めたままの自分だったら、みっともなく、またすがっていたかもしれない。少しはマシに思えた。

彼は、どこかいつも謎めいていて、とても奥深い人間だと思う。それが彼の変わらぬ魅力だ。

でも、もう、振り返らない。
未来に、駆けてく。
止まっては、いられないんだ。